デンソー(本社:愛知県刈谷市)は、海外拠点が利用する基幹システムのDR(ディザスタ・リカバリ)サイトをシンガポールに構築した。システム構築などを請け負った伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が2013年10月24日、発表した。
海外拠点が利用する基幹システムの一部は、これまで国内の本社に構築していた。しかし震災などによってシステムが停止したりデータが消失したりすると、海外拠点はシステムにアクセスできなくなってしまう。こうしたリスクを回避するため、本社の基幹システムと同じ環境をシンガポールのデータセンター内に構築した。基幹システムを国内とシンガポールに二極化することで、システムに継続してアクセスできるようにする。
DRサイト構築に伴い、基幹システムのハードウェアとOSを刷新。サーバーはIBMの「IBM Power Systems」、搭載するOSは「IBM i」を採用した。国内はCTCと日本IBMが、シンガポールはCTCとCTCのグループ会社「CTC Global Pte. Ltd.」が導入を支援した。
現在はシステムを構築中で、2014年2月に稼働を開始する予定。