IIJのクラウド基盤とB-EN-GのERPパッケージ。それぞれの強みを連携させ、小規模な海外拠点の早期立ち上げを念頭に新SaasSの提供を開始した。
企業がグローバル展開を図る際に悩みの種となるのが、海外拠点の情報システムをどう手当するかという問題だ。早期立ち上げやガバナンスといった観点で関心が高まっているのがクラウドサービスの活用である。
こうした背景の下、インターネットイニシアティブ(IIJ)とIIJグローバルソリューションズ、東洋ビジネスエンジニアリング(B-EN-G)の3社が協力体制を強化。IIJのクラウド基盤「IIJ GIO」にB-EN-Gの海外展開企業向けERPパッケージ「A.S.I.A.」を導入し、機能をサービスとして提供するSaaS「A.S.I.A. GP SaaS on IIJ GIO」を2013年12月5日から提供すると発表した。
同SaaSにおいては、厳格なセキュリティレベルを設定するハイエンドプランに加えて、パブリック基盤からID課金型で提供する割安なメニュープランを用意する。小規模な海外拠点を、コストを抑えて迅速に立ち上げたいとするニーズに応えるものだ。
A.S.I.A.は会計/販売/購買/在庫などの多様な機能モジュール群で構成するERPパッケージ。日本の商習慣をベースにしながらも、多言語や多通貨、カンパニー制、事業ユニット管理といったグローバル展開に不可欠な機能を備えていることを特徴とする。
利用料金は、会計の場合で1IDあたりの月額費用が3万円(〜5ID)、2万5000円(6〜10ID)、2万円(11ID〜)など。初期費用は個別見積もりとなる。