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Biz/Browserのモバイル対応を強化、2014年春にiOS版を正式リリース

2013年12月26日(木)IT Leaders編集部

「モバイルファースト」との言葉が象徴するように、スマートフォンやタブレット端末を業務システムのクライアントに適用しようとの動きが広まっている。こうした状況下、オープンストリームはiOSに対応するBiz/Browserを2014年春にリリースすることを明らかにした。

Biz/Browserは、Webアプリケーションのリッチクライアント化を支援する開発&実行環境。HTTPベースのWeb環境に、従来のクライアント/サーバー・システムで親しんだ直感的で分かりやすい操作画面と、アプリケーションとしての業務ロジックを実装する。

「Biz/Designer」を使って画面やロジックを定義。これは「CRS」と呼ぶスクリプトとしてとりまとめられる。クライアントに導入するランタイム「Biz/Browser」でCRSを実行するのが基本的な仕組みだ。1999年に当時のアクシスソフト(2013年7月にオープンストリームと合併)が開発し、これまでの導入実績は1250社に達する。

ランタイム環境に関しては、現時点で以下のラインナップがある。

  • Biz/Browser V : PC向け
  • Biz/Browser AI : スマートデバイス向け
  • Biz/Browser Mobile : Windows CE向け(主にハンディターミナル)

CRSはどのランタイムでも共通に稼働する「クロスプラットフォーム」であることが特徴だ。クライアントに一度読み込んだCRSはキャッシュし、ネットワーク上では必要最小限のデータのみをやり取りすることでパフォーマンスを維持する。また、この仕組みはオフラインでもクライアントでアプリケーションを実行し、オンラインになった時点でサーバーにデータを送るといったことも可能としている。

前述のランタイムのうち、スマートデバイス向けのBiz/Browser AIについては、2012年7月にAndroid版を先行してリリース。2014年春にはiOS版が揃うこととなり、iPhone/iPadを搭載したモバイル機器でもBiz/Browserの業務アプリケーションを動かせるようになる。

クロスプラットフォームで顧客の悩みを解決

「ハンディターミナル(HT)のような専用機器で対処していた業務に、汎用のモバイルデバイスを適用しようという動きが出てきた。Android版に加えiOS版もラインナップしてBiz/Browser AIを強化するのは、こうした新しい潮流にいち早くキャッチアップするため」──オープンストリーム マーケティング部の小泉裕司氏はこう話す。

流通小売業におけるピッキングや棚卸などの業務ではHTが多く使われており、それはオープンストリームがモバイル向けBiz/Browserを提供してきたメインターゲットの1つでもある。先に触れたクロスプラットフォームの特性を活かすことで、アプリケーション資産を活かしたままモバイル機器だけを最新のスマートデバイスに切り替えることができるわけだ。

こうした特定領域に限らず、最近は多くの企業がスマートデバイスの業務利用に食指を動かしている。商品カタログを電子化して携行する、最新モデルの使い方を動画でプレゼンする、出先から商品の在庫数や価格を確認する…。そうした「参照系」のみならず、これからは商談の現場から発注をかけたり契約を結んだりといった、「入力系=トランザクション処理の起点」としての使い方も増えてくるだろう。

もっとも、企業にとっての悩みは少なくない。よく言われることの1つが「スマートデバイスの商品サイクルが短く、導入機種を決定しにくい」という問題だ。AndroidかiOSか、さらにバージョンはどれに照準を当てるか…。アプリケーションの稼働保証や後々の運用のことを考えると慎重にならざるを得ないとの声が挙がる。

「企業にとっては“業務遂行”が目的であり、極論すればモバイル端末のハードやOSは関係ない。ところが一般的にはまず機種を特定しなければアプリケーション開発プロジェクトを進められずストレスになっている。クロスプラットフォームの利点を活かし、この問題を抜本から解決するものとしてBiz/Browserを訴求していきたい」(小泉氏)。

同社は今後、モバイル向け開発支援テンプレートの提供や、ライセンス管理を含む運用管理機能の強化などにも力を注ぎ、統合開発環境としての完成度を高めていくという。

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