開発案件の必要性や妥当性を経営陣に説得する、社外のセミナー講師に招かれてプロジェクトの要諦を紹介する…。ITリーダーなら、自らプレゼンテーションする機会も少なくないはずだ。そんな方々に向けて、“プレゼンの心得”を説く本連載。各論に入る前に、まずはプレゼンテーションの本質的意味合いについて、今一度整理しておこう。
「プレゼンテーション」と聞いて、何を思い浮かべるだろうか。「企業が見込み客を一堂に招き、演壇で行う“語り”」などは、その代表的なシーンかもしれない。“語り”の場の多くでは、プロジェクターを利用しスクリーンへの投影もされる。“語る”のは、マーケティング部門や営業部門のメンバー、事業責任者、そしてトップなど。これは、“代表的なプレゼンテーション”と言えるものだ。
図1 代表的なプレゼンテーション
「自分はその立場ではないし、今後もそうした経験はしないだろう」と言う方がいるかもしれない。でも本当にあなたにとってプレゼンテーションは、無関係で必要のないものだろうか? ここであらためて「プレゼンテーションとは何か?」を考えてみよう。その定義をあれこれ議論するよりも、「何をプレゼンテーションと呼ぶか?」が重要で意味がある。それを共有し、話を進めていきたい。
1963年8月28日、人種差別撤廃を叫ぶデモ「ワシントン大行進」において、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(キング牧師)は、リンカーン記念館の前で「I have a dream」として、今も語り継がれる名演説を行った。貴重な映像がYouTubeにアップされているので、以下に紹介する。
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