アサヒビールを中核とするアサヒグループホールディングスは、ビッグデータ活用に向けた取り組みを強化するためにシステム環境を整備した。2014年4月24日、日本オラクルが発表した。
ビールや清涼飲料の市場は、ますます競争が激しさを増している分野の1つである。各社は新製品の投入に余念が無く、味やCMがひとたびネット上で話題になれば一気にヒットする。もちろんネット上のみならず、小売店への営業施策や物流体制など“リアルな業務プロセス”も勝負所であり、まさに熾烈な情報戦が繰り広げられている典型例だ。
こうした中で、アサヒグループホールディングスが、いわゆるビッグデータも視野に入れたデータ活用に本腰を入れ始める。今回の取り組みは、社内外にある多種・大量な情報を横断的に分析することによって市場の変化にいち早く気付き、意思決定を迅速化しようというもの。例えば工場サイドの生産出庫データと小売りサイドのPOSデータなどを付き合わせた流通在庫の最適化、店頭販促策と気象データやエリアごとのイベント情報、ネット上の口コミなどを統合的に分析した営業施策の評価といった取り組みを強化する。
気付きをもたらすIT基盤として、「Oracle Endeca Information Discovery」を採用した。社内外で収集する定量/定性データを分析し、消費者の購買行動を把握。新たな顧客ニーズを発見するといった用途を想定している。
ユーザー名 | アサヒグループホールディングス |
業種 | 酒類・飲料の製造・販売 |
導入システム | ビッグデータ分析システム |
導入目的 | 意思決定の迅速化 |
導入時期 | ─ |
主な利用製品 | 「Oracle Endeca Information Discovery」(日本オラクル) |