クラウドコンピューティングやビッグデータなどへの取り組みを進めようとすれば、データの分散・集中など、その取り扱いを再考しなければならない場面が増えてくる。MDM(Master Data Management:マスターデータ管理)などデータの取り扱いに特化したツール・ベンダーである米Informaticaは、これらの変化をどうとらえ対応しようとしているのか。米本社でデータインテグレーション&プラットフォーム部門のシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネジャーを務めるアシュトシュ・クルカルニ氏に聞いた。(聞き手は志度 昌宏=IT Leades編集部)
写真:米本社シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネジャーのアシュトシュ・クルカルニ氏
――クラウドやビッグデータなど、データを扱うプラットフォームが大きく変化してきた。データマネジメント分野に、どんな変化が現れているか。
クラウドのインパクトから言えば、データ統合やデータマネジメントが、これまでになく重要になっている。既に企業の80%が何らかのSaaS(Software as a Service)を用し始めているとの調査結果がある。彼らの64%は「データの統合が最大の課題である」と指摘している。
かつてのオンプレミスのシステムは、ビジネスプロセスやトランザクション処理を自動化するためのシステム中心だった。そのために、ERP(Enterprise Resource Planning:統合基幹業務システム)パッケージを導入し、デスクトップPCを介して人間が操作してきた。
それが、SaaSやPaaS(Platform as a Service)へとシフトしてきた。処理形態も、インタラクションが中心だ。モバイル環境を介して、各種のデバイスが各種サービスと直接やり取りする。いわゆるIoT(Internet of Things:モノのインターネット)が広がっている。システムに求められる役割も、FacebookやTwitterなどのSNS(Social Networking Service)上での顧客との対話や、ブランドそのものの管理が中心になってきた。
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