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メタウォーター、浄水場設備の故障予知にビッグデータを活用へ

2014年5月12日(月)IT Leaders編集部

メタウォーターは、浄水場設備におけるビッグデータ活用の実証実験を開始する。対象となるのは、福島県会津若松市の滝沢浄水場。実験期間は2014年5月下旬~12月。2014年5月12日、共同で実験にあたる富士通が発表した。

メタウォーターは、上下水処理や海水淡水化装置などの製造・販売、各種プラントの設計・施工・請負を行う水環境エンジニアリング企業である。2008年4月1日、NGK水環境システムズと富士電機水環境システムズの合併により発足した。

今回の実証実験では、浄水設備の操作履歴や稼働ログのほか、モーターの回転数、水圧といったセンサーデータを収集して分析。故障前の予兆をどこまで検知できるかを検証する。

実証実験の概要(リリースより転載)

過去の気象データと水質データの相関関係に基づく水質変動予測も実施する。従来は熟練担当者の経験と勘に頼っていた水質検査・薬剤投入のタイミングを最適化することが狙いだ。上記の故障予兆・水質予測に用いる分析基盤は、富士通のIaaS上に構築する。

合わせて、浄水場の保守点検作業にウェアラブル端末を導入し、作業効率化や技術伝承といった観点から有用性を検証する。

保守担当者は腕に入力デバイスを装着する。作業報告用の入力デバイスを持ち運ぶ必要がなくなるため、作業効率を高められるという。加えて、頭部にディスプレイを装着。作業対象の機器を操作した際の関連設備への影響を表示することにより、作業品質や安全性を向上することを狙う。

ディスプレイにはカメラを搭載する。熟練作業者の点検作業の様子を録画し、技術継承に役立てるといった用途に役立てていく。

【プロジェクトの概要】
ユーザー名 メタウォーター
業種 水環境総合エンジニアリング
導入システム ビッグデータ分析
導入目的 浄水場設備の故障予知、水質変動予測
導入時期 2014年5月
主な利用製品 「FUJITSU Cloud IaaS Trusted Public S5」

 

関連キーワード

富士通 / プラント / ウェアラブル / IaaS

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