日本IBMは2014年5月22日、サーバー「IBM Flex System X6」を発表した。基幹システムや大量データを分析するシステムなど、負荷の高い業務での利用を想定する。
IBM Flex System X6は、プロセサに「Xeon E7」を搭載するブレード型サーバー。搭載するプロセサ数の違いなどから3つのモデルを用意する。「IBM Flex System x880 X6」はXeon E7を8基、「IBM Flex System x480 X6」は4基、「IBM Flex System x280 X6」は2基搭載する。x880の場合、搭載するコア数は最大120個で、メモリーの搭載容量は最大12TBとなる。
ノードを追加していくことで性能を段階的に高められる「FlexNode」機能を備える。運用開始直後はスモールスタートで利用し、業務拡大による負荷増加に応じて性能を高めることが可能。
1台の物理サーバーを仮想的に複数の独立したサーバーに分割する「FlexNodeパーティション」機能も備える。例えば8基あるプロセサのうち、4基だけ利用するシステム、あるいは2基だけ利用するシステムを構築できる。
メモリースロットに挿し込んで利用するフラッシュ・ストレージ「eXFlash」をサポートする。1基あたりの容量が400GBとなるメモリーを32基搭載することで、最大容量が12.8TBとなるフラッシュ・ストレージを用意できる。データベースや仮想環境などの処理性能を引き上げる効果が見込める。
自己回復機能により計画外のサービス停止を極力削減するほか、ハードウェアの障害を事前に予知する「Predictive Failure Analysis」機能なども備える。
最小構成価格(税別)は160万円。2014年6月13日より出荷を開始する。