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国際石油開発帝石、クラウドを利用して欧米拠点のIT環境を向上

2014年5月23日(金)IT Leaders編集部

国際石油開発帝石は、本社と欧米拠点におけるシステム共通化を実施した。ガバナンスとユーザーサポート体制の強化が狙い。対象としたのはロンドン、カルガリー、ヒューストン、リオデジャネイロ、カラカスの5拠点。構築を担当したインターネットイニシアティブ(IIJ)が、2014年5月22日に発表した。

従来、欧米拠点のITインフラは個別に構築していた。このため、セキュリティレベルにばらつきがあり、ガバナンスを効かせにくかった。さらに、現地に専任のIT要員がおらず、日本本社からも十分なサポートができていないことが悩みの種だった。

同社はこうした課題を解決するため、クラウドを利用してシステムの共通化を図った。

具体的には、クラウド上に本社と同様の社内システムを構築。クラウド上のシステムを対象に、国内のデータセンターとデータを同期させる仕組み。各拠点の社員は、インターネットVPNを経由してシステムに接続して利用する。拠点ごとに地理的に近いサーバーにアクセスすることにより、データ転送の遅延を低減できるという。IIJのクラウドサービスやネットワークを利用している。

サポート体制の強化も実現した。IIJの米国法人であるIIJ Americaに欧米向けヘルプデスクを設置し、日本語や英語で社内ITに関する問い合わせに対応する体制を整えた。

【プロジェクトの概要】
業種 エネルギー
導入システム 海外拠点向け社内システム基盤
導入目的 ガバナンスとサポート体制の改善
導入時期
主な利用製品 「IIJ GIO USサービス」(クラウドサービス)、「Net de! World」(国際インターネットVPN)
関連キーワード

エネルギー / 石油 / IIJ / GIO / VPN

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