兼松エレクトロニクスは、業務品質向上に向けて基幹システムを刷新。それに合わせてCRMシステムも新規導入した。ビジネスに関わるデータを全社規模で見える化し、採算性などを含めて業務品質の向上を図る。製品導入に関わるワークスアプリケーションズとアリエル・ネットワークがそれぞれ発表した。
兼松エレクトロニクス(KEL)が社内システムを大規模に刷新している。ユーザー企業向けに、業務アプリケーションの設計・開発のみならず、それを稼働させるインフラ(ハードウェア)の納入や保守サポートなど、システム構築全般を支援する同社。プロジェクトごとの収益性や、顧客への対応状況など、ビジネスに関わる各種の情報を見える化し、全社一丸となって業務品質を向上させようとの狙いがある。
まずは基幹業務システム。販売管理や財務会計などの業務アプリケーションは従来、メインフレーム上で稼働させてきた。最近は、汎用機系のエンジニアが慢性的に不足しているのに加え、一部のシステムに保守切れが迫るなど、持続性の面で問題を抱えていた。
そこで基幹システムの全面刷新を決断。ワークスアプリケーションズのERPパッケージであるCAMPANYシリーズ「CAMPANY 販売管理」「同 調達管理」「同 Financial Management」「同 Business Management」「同 Assets Management」を導入した。これにより、これまで課題となっていたデータの不整合や非連動の解決を図った。
さらに、基幹システムとデータ連動させる形でCRM(顧客関係管理)システムも構築した。具体的には、アリエル・ネットワークのWebコラボレーションウェア「ArielAirOne Enterprise」を導入。同製品上で提供されているテンプレート/SDK(開発キット)を用いることで、CRMアプリケーションを実装している。
CRMの活用によって、製品/顧客/プロジェクト/ソリューションといった単位での採算性や、商談進捗のステイタス管理などを強化していく構えだ。
【プロジェクトの概要】 | |
ユーザー名 | 兼松エレクトロニクス |
業種 | システムインテグレータ |
導入システム | ERPシステム、CRMシステム |
導入目的 | ビジネスに関わるデータの全社的な見える化 |
導入時期 | ─ |
主な利用製品 | COMPANYシリーズ(ワークスアプリケーションズ)、ArielAirOne Enterprise(アリエル・ネットワーク) |