Office 365を利用するユーザが増えている。原動力の1つは、スマートデバイスと連携しやすいという利便性の高さだ。もっとも、セキュリティ対策のあり方について悩む声も少なくない。そんな不安を抱えている企業に向けて、本セミナーでは、Office 365の概要と設定方法、標準で利用可能なセキュリティ機能を解説。さらに、モバイルデバイスを業務利用する際に、Office 365の利便性とセキュリティを両立させるソリューションであるシトリックスのXenMobileについてデモを交えて紹介した。
社員個人の利便性と業務利用の安全性を両立させる
シトリックスのXenMobile
Office 365とモバイルデバイスの高い親和性が理解できたが、それでもやはりセキュリティに対する不安を拭い去れないのが企業側の本音ではないだろうか。
社員が利用しているモバイルデバイスには、業務で利用しているアプリと、個人的に利用しているアプリが混在している。例えば、業務用メールから個人用メールの間で簡単にデータがコピー&ペーストできてしまうのは、情報漏えいの大きなリスクとなる。あるいは、個人利用しているソーシャルメディアのアプリが、業務用の連絡帳データに勝手にアクセスし、ゲームなどへの勧誘を行ってしまう可能性もありうる。
シトリックス・システムズ・ジャパン 事業開発本部 モビリティ営業部のセールスマネージャを務める宮原範征氏は、「事例で知る、デモで見る、モバイルからのOffice 365利用術」と題する講演を行い、そうした懸念を解消していった。
XenMobileのメリットを来場者に訴求する宮原範征氏「シトリックスでは、モバイルデバイスのセキュリティを担保しつつ、ユーザの利便性を高めていくソリューションを提供しています」と宮原氏が紹介したのが、XenMobileである。そこで強調する最大のポイントは、1台のモバイルデバイス上で個人領域と会社領域を仮想的に分離するセキュアコンテナの仕組みだ。
「個人と会社の2つの領域の間のやりとりを完全に禁止できます。データをコピー&ペースとしたり、個人領域のアプリも勝手に会社領域のデータにアクセスしたりできなくなります。ユーザは自分の使いたいアプリを自由に使えるようになることでより便利になり、IT部門は会社領域を安全に守ることができます」と宮原氏は語った。
もっとも、モバイルデバイスから様々な業務をこなしていくためには、モバイルアプリだけでなくWindowsアプリケーションも必要となる。こうしたニーズにもシトリックスは対応しているという。
「社内で運用しているWindowsアプリケーションの画面を、XenAppを使ってモバイルデバイスに配信することができます。また、XenDesktopを導入すれば、個人のデスクトップ環境をそのままモバイルデバイス上で利用することができます。資料作成など複雑な作業が求められる場合でも、タブレット(iPad)とBluetoothでつながるキーボードがあれば、出先でも十分に対応できるでしょう」(宮原氏)。
また、モバイルデバイスからのOffice 365の連携利用については、標準機能として提供されている発信元アドレスに基づくアクセス制御に加え、いったん社内のサーバを経由させることでセキュリティを担保する方法を紹介。「XenMobileであれば、管理されたデバイスからのみアクセスを許可することが可能。会社支給か個人所有かを問わず、より自由度の高いモバイルデバイス利用を実現できます」と宮原氏は強調した。
デモを交えながら、XenAppの具体的な優位性を解説した山田晃嗣氏さらに、宮原氏とバトンタッチして登壇した同社 ソリューションアーキテクトの山田晃嗣氏がデモンストレーションを実施。個人領域と会社領域を分離するセキュアコンテナや、メール/連絡帳/スケジュールの「WorxMail」、ファイル共有の「ShareFile」、新たにリリースされたノート作成の「WorxNotes」といった業務用モバイルアプリ、リモートデバイスワイプなどの機能の実際の使い勝手やレスポンスの快適性を紹介。MDM(モバイルデバイス管理)とMAM(モバイルアプリケーション管理)、MCM(モバイルコンテンツ管理)を統合したXenMobileの先進性を訴えた。
-
AI時代の“基幹インフラ”へ──NEC・NOT A HOTEL・DeNAが語るZoomを核にしたコミュニケーション変革とAI活用法
-
加速するZoomの進化、エージェント型AIでコミュニケーションの全領域を変革─「Zoom主催リアルイベント Zoomtopia On the Road Japan」レポート
-
14年ぶりに到来したチャンスをどう活かす?企業価値向上とセキュリティ強化・運用効率化をもたらす自社だけの“ドメイン”とは
-
-
-
-
生成AIからAgentic AIへ―HCLSoftware CRO Rajiv Shesh氏に聞く、企業価値創造の課題に応える「X-D-Oフレームワーク」
-
-
-
「プラグアンドゲイン・アプローチ」がプロセス変革のゲームチェンジャー。業務プロセスの持続的な改善を後押しする「SAP Signavio」
-
BPMとプロセスマイニングで継続的なプロセス改善を行う仕組みを構築、NTTデータ イントラマートがすすめる変革のアプローチ
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-



