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日本HP、大規模インメモリ処理に特化した「HP ConvergedSystem 900 for SAP HANA」を発表

2014年10月24日(金)IT Leaders編集部

日本ヒューレット・パッカード(HP)は2014年10月24日、統合型システム「HP ConvergedSystem 900 for SAP HANA Scale-up Configurations(HP CS 900)」を発表し、同日より販売を開始した。HP ConvergedSystemシリーズにおける、「SAP HANA」プラットフォームのワークロードに最適化されたSAP認定の大規模インメモリ処理ソリューションとして提供される。

HP ConvergedSystem 900 for SAP HANA Scale-up Configurations(出典:日本HP)
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 HP ConvergedSystem 900 for SAP HANA Scale-up Configurations(以下、HP ConvergedSystem 900)は、HPとSAPの共同開発プロジェクト「Project Kraken」において開発された。SAPの基幹業務データ管理プラットフォーム「SAP Business Suite powered by SAP HANA(Suite on HANA)」の稼働で要求されるミッションクリティカルな可用性や拡張性にこたえる統合型システムという位置づけにある。

 HP ConvergedSystem 900は、CPUにインテル Xeon E7v2ファミリーを採用した「12TB/16ソケットモデル」と「6TB/8ソケットモデル」の2モデルが用意される。前者はシングルメモリプールで最大12TBのデータを扱うインメモリコンピューティングを実現したモデルで、大半のミッションクリティカルな業務アプリケーションを安定稼働させることができる。膨大かつ多種のデータセットの管理・分析を同製品1台に統合することで、ユーザー企業は基幹業務システム基盤の簡略化とコスト削減を進めることが可能になるとしている。

 日本HPによると、HP ConvergedSystem 900では、インメモリコンピューティングに最適な大容量メモリ対応と拡張性に加えて、メモリ保護や障害分析の機能を、HP ConvergedSystemの従来製品よりも向上させ、ミッションクリティカルな処理のためのRAS(信頼性・可用性・保守性)を強化している。また、2014年12月には、SAP HANA環境に特化したクラスタリングソフト 「HP Serviceguard for SAP HANA」が提供され、システムダウンにかかわる障害発生時の待機サーバーへのリアルタイムでの切り替えを実現し、システムの可用性をより向上させることができるという。

 統合型システムのメリットの1つである導入の迅速さ・容易さについては、出荷前に工場内で事前構成し最適化・検証を済ませることで、システムの注文からインストール、運用までを約30日で完了するという。

 なお、日本HPは、スケールアップ構成のHP ConvergedSystem 900に加えて、データ容量の増大に合わせて柔軟な拡張(2TB~96TB)が可能なスケールアウト構成のモデル「HP ConvergedSystem 900 for SAP HANA Scale-out Configurations」も同時に発表し、同日より販売を開始している。いずれの構成についても価格は未発表となっている。

 

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