映像製作・販売会社の東映アニメーションは2014年9月、同社の作品紹介サイトやECサイトを支える仮想化基盤にオールフラッシュストレージを導入した。これまでに、各種Webサイトの表示レスポンスを従来に比べて3~4倍に向上する効果が出ている。製品を導入したネットアップが2015年1月27日に発表した。
同社では近年、各種Webサイトのレスポンス低下が問題となっていた。人気コンテンツを公開したり、希少なキャラクター商品を販売する際には特に、大量のアクセスが集中してサイト表示に大きな遅延が発生していた。具体的には、アクセス時のレイテンシー(通信遅延)は平均で30~40ミリ秒、アクセス集中時には100~300ミリ秒に達していた。
こうした状況を改善するため、同社はネットワーク高速化やサーバー更新といった手を打った。しかし、効果は限定的だった。ストレージシステムの性能がボトルネックになっていた。
そこで、従来のディスクストレージに代えてオールフラッシュストレージを導入することを決めた。
新システムにより、Webサイト群の表示レスポンスが従来に比べて3~4倍向上した。アクセス時のレイテンシーは、常時1ミリ秒未満にとどまっている。
ネットアップのオールフラッシュアレイ製品「NetApp EF550」を採用した。旧システムからのデータ移行には、仮想化ソフトのライブマイグレーション機能を用いた。
【プロジェクトの概要】 | |
ユーザー名 | 東映アニメーション |
事業内容 | 映像製作・販売 |
導入システム | オールフラッシュストレージ |
導入目的 | Webサイト群の性能向上 |
主な利用製品 | 「NetApp EF550」 |