ユニアデックスは2015年3月9日、クラウド上のアプリケーションへの認証を社内システムの認証基盤と連携するSSO(Single Sign On:シングルサインオン)製品「PingFederate(ピン・フェデレート)」の提供を開始したと発表した。オンプレミスとクラウドのハイブリッド環境での利便性を高める。
PingFederateは、Active Directoryなどで構築された社内の認証基盤と連携しながら、パスワードを外部に送信することなくクラウド環境にログオンするためのソフトウェア。SAML(Security Assertion Markup Language:ユーザー認証や属性情報を記述するマークアップ言語)などの連携技術を使い、既存のアカウント情報によるSSOを可能にする。
対象になるクラウドサービスのうち、マイクロソフトのOffice 365に対しては、Webブラウザーとクライアントソフトウエアの両方に対応。マイクロソフトの「サードパーティIDプロバイダー」に認定されている。Google Appsや各種SNS(Social Networking Service)とのID連携も図れる。
認証連携のプロトコルとしては、業界標準のSAML2.0などのほか、今後普及するとみられる新しいプロトコルについても既に、基本機能として搭載している。
各種Webアプリケーション/言語に合わせた開発用キットを用意する。社内の既存Webアプリケーションも大きな改修なしに接続できる。グループ会社や海外現地法人、パートナー企業など、異なる拠点/ドメインに導入されているWebアプリケーションに対するSSO機能としても利用できる。各拠点のID体系や管理運用を変更する必要がない。
ユニアデックスは、ハードウェア/ソフトウェアを含めたPingFederate関連サービスで、今後3年間に8億円の売り上げを計画している。