日本大学商学部は、2014年9月に教授会における紙の資料配布を撤廃。iPadを閲覧端末とするペーパーレス会議に切り替え、大きな成果を上げている。運用基盤となる文書管理システムを導入した日立ソリューションズが、2015年3月23日に発表した。
同学部は、約100人が参加する教授会を1カ月に2回の頻度で開いている。この教授会においては従来、100~200ページにおよぶ資料を紙で配布していた。
会議のたびに約1万~2万枚の資料を作成・配布・回収する作業負荷は膨大だった。会議直前の資料の差し替えも難しかった。そこで、紙の代わりにiPadを使って資料を閲覧するためのシステムの構築に踏み切った。
新システムは、会議資料をサーバーで一元管理し、会議時に公開する仕組み。会議の参加者は、iPad上の専用アプリケーションを用いて資料を閲覧する。
ペーパーレス化により、紙ベースの会議につきものだった作業負荷を軽減できたほか、セキュリティを強化する効果が出ている。会議体ごとに、資料を閲覧できるメンバーを細かく設定できるほか、秘匿性の高い資料については会議終了後にサーバーから削除できるからだ。
日立ソリューションズの文書管理システムを用いて構築した。操作の容易性や、閲覧権限を付与する機能を評価した。
【プロジェクトの概要】 | |
ユーザー名 | 日本大学商学部 |
事業内容 | 教育・研究 |
導入システム | ペーパーレス会議 |
導入目的 | 資料作成・配布・回収作業の効率化 |
主な利用製品 | 「活文 Contents Lifecycle Manager」 |