リコーは、3Dプリンターを使った製造サービス「RICOH Advanced Direct Manufacturing Services」を2015年4月27日に発売する。工場で利用する治具や型などのツール類や製品に組み込む部品を3Dプリンターで直接製造する。2014年9月に開始した「アディティブ・マニュファクチャリング事業(AM事業)」の一環で、2015年4月14日に発表した。
RICOH Advanced Direct Manufacturing Servicesは、DDM(Direct Digital Manufacturing)に対応した3Dプリンティングサービス。実際に使用する部品を3Dプリンターで作成。製品を市場へ展開するまでの時間短縮や製品自体の付加価値向上を図る。
DDMの手法はリコー自身の工場でも導入している。自社で培ったノウハウを活用し、顧客へのコンサルティングから3Dデータの設計、造形(3D出力と後処理)までを一貫して提供する。
神奈川県厚木市にある「RICOH Rapid Fab 厚木」を拠点とし、専門の技術者と複数方式の3Dプリンターを10台程度配置。さまざまな材料による造形を可能にすることで、特殊な材料を利用した部品や小ロットの生産にも対応する。
サービス提供に当たり、3Dプリンターと積層造形(additive manufacturing:アディティブマニュファクチャリング)技術を持つイスラエルのストラタシスの日本法人や、同社国内販売代理店であるアルテックと協力する。
リコーによる販売のほか、アルテックを通じて国内製造業を中心とした同社顧客にも販売する。ストラタシス日本法人はリコーを技術面で支援する。