NECと米EMCの日本法人は2015年4月20日、独SAPの「SAP HANA」環境の構築に向けて、両社のアプライアンスとストレージを組み合わせた製品「SAP HANA テーラード・データセンター統合ソリューション」の提供を開始した。複数のSAP HANAアプライアンスで1台のストレージを共有する環境を実現する。
SAP HANA テーラード・データセンター統合ソリューションは、NECのアプライアンスサーバー「NEC High-Performance Appliance for SAP HANA」と、EMCのユニファイドストレージ「EMC VNXシリーズ」を組み合わせたもの。複数のSAP HANAアプライアンスサーバーから既存のEMC製品を含めたストレージ環境を共有できるようにする。
EMCのEMC VNXシリーズは、SAP HANA Enterprise Storage認定を取得した。独SAPが認定ハードウェアの制限を緩和する「SAP HANA TDI(Tailored Data Center Integration:テーラード・データセンター統合)」を定義したことに伴うもので、SAP HANA導入時に、自社で保有する既存ハードウェア資産を利用できるようになる。
ただ、SAP HANA TDIのシステム構成に関しては、SAP HANAのインストールや、SAPが定める性能/可用性など各種要件の基準値を達成していることをユーザー自身が確認する必要がある。ここを、NECとEMC日本法人が共同で、構築手順や基準値の達成などを事前に検証/評価する。
事前検証/評価の対象は、無停止バックアップソフト「EMC SnapView Snapshot」を活用したバックアップやデータ復元、SAP HANAのデータコピー機能「SAP HANA System Replication」とNECのクラスタリングソフト「CLUSTERPRO」を活用した障害時自動切り替え、アプライアンスのスケールアップを想定したデータやログの領域拡張、両製品の組み合わせにおけるハードウェアリソースやプロセス、ログなどの統合監視である。
SAP HANA テーラード・データセンター統合ソリューションの価格は、NEC High-Performance Appliance for SAP HANA(メモリー容量512GB)2台と「EMC VNX5400」の標準構成の場合で3000万円(税別)から。両社は3年間で20セットの販売を目指す。
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