英ソフォス(Sophos)の日本法人は2015年5月18日、法人向けに販売しているLinux用のウイルス対策ソフトウェア製品を、個人を対象に無料提供すると発表した。Linuxサーバーを利用している個人ユーザーに対し、セキュリティ対策への注意喚起を図るのが目的という。
ソフォスが無料提供するのは「Sophos Anti-Virus for Linux」のFree Edition。同社のWebサイトからダウンロードして利用できる。
無料版と有料版とで、ウイルス対策機能における違いはなく、ソフトウェアやエンジン、定義ファイルのアップデートを提供する。ただし、有料版が持つ集中管理機能は含まず、利用者へのサポートも提供しない。ただし、英語で展開されている同社製品コミュニティにおけるディスカッションは利用できる。
なお2015年6月からは、セキュリティ管理のクラウドサービス「Sophos Cloud」において、Linuxに対応する計画だ。対応後は、Sophos Anti-Virus for Linux Free EditionからSophos Cloudへのアップグレードパス(有料)も提供する予定である。
ソフォスは、内閣府が2015年2月に実施した「サイバーセキュリティ月間」に対応する活動を発表。同月にはデータベースのセキュリティ強化に向けて、米オラクル日本法人と共に多段防御の対策セミナーを実施した。今回の無料提供は、この流れを汲むものだとしている。