ITサービス会社のコベルコシステムは2015年6月3日、ハイブリッドクラウド環境におけるシステム構築・運用に向けたサービス群とテンプレートの提供を開始したと発表した。クラウド関連ソリューションとサービスを体系化したもので、基幹システムを含む情報システムを対象にハイブリッドクラウド環境に最適化を図る。
コベルコシステムの「クラウドインテグレーションサービス」が想定するハイブリッドクラウド環境は、クラウド上に構築/移行する新システムと、既にクラウド上に構築したシステム、オンプレミスの既存システムのそれぞれを連携させたもの。対象のクラウドには、「IIJ GIO」「IBM SoftLayer」「AWS(Amazon Web Services)」「Microsoft Azure」などを挙げる。
サービスとしては、「クラウド適用計画」「クラウド構築・移行」「クラウド運用」「ITインフラ統合運用」「アプリケーション連携」の5つのサービス群を用意。それぞれでハイブリッドクラウド環境の構築・運用に必要な手順をテンプレート化している
クラウド適用計画は、複数のクラウド候補から、適切なクラウドの選定や組み合わせ、利用方法を計画するコンサルティングサービス。クラウド構築・移行では、選定したクラウド基盤を利用してシステムを構築/移行する。周辺システムとの連携が多い情報システムのクラウド化を支援する。
クラウド運用は、パブリッククラウドを採用した利用企業に対し、インフラ運用を代行するもの。ITインフラ統合運用では、オンプレミスからクラウド基盤へ移行したシステムを含め、ハイブリッド環境全体を運用する。
アプリケーション連携では、ハイブリッドクラウド環境をシームレスに接続できるように、クラウドとオンプレミスのアプリケーション連携機能を開発し運用する。