海外製ソフトウェアの販売会社シアンス・アールは2015年6月10日、インメモリー型の時系列データベース「InfiniFlux(インフィニフラックス)」の機能をクラウドサービスとして2015年7月から提供すると発表した。IoT(Internet of Things:モノのインターネット)などにおける大量データをリアルタイムで可視化する。
InfiniFluxのクラウドサービスとなる「InfiniFluxクラウド」は、センサーデータやログデータを収集・可視化するためのサービス。データの可視化には、OSS(Open Source Software)の「Grafana」を使用。SQLによる検索も可能だ。
時系列に発生するデータに特化しているため、多くの端末やセンサーからデータが集まるIoT(Internet of Things:モノのインターネット)でのリアルタイムな監視/分析が可能になる。
用途としては、オフィスビル内の温度・湿度・電流・電力などのセンサーデータ監視、車両データの速度センサーや加速度センサーなどの監視、ネットワーク機器やサーバーのログデータを使った稼働状態の監視、SNS(Social Networking Service)で流れるテキストデータの検索などを挙げる。
InfiniFluxは、最新データはインメモリー上で処理し、過去のデータは一次的にインメモリーを使いながら最適化されたインデックスを併用することで処理の高速化を図っている。
InfiniFluxクラウドの料金は、保存データ量が4TBまでの「スタンダードプラン」の場合、初期費用が不要で、月額費用が36万円。4TBを超える「プレミアムプラン」については個別に対応する。