ニフティは2015年6月24日、同社のクラウドサービス「ニフティクラウド」において、7つのサービス/機能強化を実施したと発表した。「増設ディスク」に価格性能比が高い「標準ディスク」を追加するほか、大容量データのクラウド移行に適した「ディスク受取サービス」や「Red Hat Enterprise Linux 7」の提供開始などである。
標準ディスクは、汎用的な用途やバックアップ用途に適しているサービス。高いI/O性能が求められる場合に適している「高速ディスク」と使い分けることで、コストの最適化を図れる。
ディスク受取サービスは、インターネットを介さずに、同クラウドのストレージ領域にデータを直接転送するもの。最大2TBまでのデータを同社が用意した記憶媒体に格納して送付する。大容量データを転送する際のネットワーク負荷を軽減できる。
Red Hat Enterprise Linux 7を同クラウドでの提供をはじめるほか、ユーザーが保有する「Red Hat Enterprise Linux サブスクリプション」のOSイメージを同クラウドに持ち込めるようにした。併せて、最新版の「CentOS 7」「Ubuntu 14.04」の提供も開始する。
「マルチアカウント」では、操作範囲の制御対象を、従来のIaaS(Infrastructure as a Service)に加えてRDB(Relational DataBase)やDNS(Domain Name System)などに拡大する。新コントロールパネルでは、サーバーのネットワーク構成を可視化し操作できる。
「ロードバランサー」では、最大で約33%値下げするほか、13の料金プランを追加し、ユーザーによって異なるネットワーク使用量に、より柔軟に対応する。
主な新サービスの利用料金は、標準ディスクが100GB当たり月額2000円(税別、以下同様)あるいは1時間当たり3円。ディスク受取サービスが1記憶媒体当たり2万5000円など。