NTTデータは2015年7月6日、税務申告書作成ソフトウェア「達人シリーズ」の新製品として、2016年1月から施行される社会保障・税番号制度(マイナンバー制度)への対応機能を備えたソフトウェア「データ管理の達人」を2015年11月下旬より販売開始すると発表した。中小企業・会計事務所向けに、マイナンバーを含む税務業務に必要なマスターデータ管理・収集機能などを提供する。
「データ管理の達人」は、「達人シリーズ」のユーザーがマイナンバー制度で求められている安全管理措置に対応しながら税務業務を正確に行えるようにするための支援ソフトウェアである。
2016年1月以降、企業が税の申告・申請を行う際には、新たにマイナンバーや法人番号の記載が求められる。特にマイナンバーでは、申告主体となる企業が個人に配付される12ケタの番号という新たな個人情報をもれなく収集・保管・利用・提供・廃棄することが義務づけられる。
税務業務を行う中小企業の担当者や会計事務所は、同制度の下、本人ですら識別しにくいこの番号の誤記入等を確実に防止しなくてはならない。また、たとえ作業途中の内容であっても安全な環境下で厳重に保管することが求められる。
データ管理の達人は、マイナンバーを含めた税務業務に必要なマスターデータを一元的に登録・編集・管理する機能をはじめ、達人シリーズや他社ソフトウェアとのデータ連携機能、データセキュリティの統合管理機能を備えている。これらの機能により、企業の担当者や会計事務所は、収集から保管・利用・提供・廃棄までのマイナンバーのライフサイクル全体で、セキュアに業務を遂行できるようになるという。
「データ管理の達人 Professional Edition ダウンロード版」の価格は、年額ライセンスで4万9800円(税抜)。NTTデータによると、同社は今後、データ管理の達人以外にも、既存の達人シリーズの暗号化の強化、アクセス制御などマイナンバーに対応した機能の強化や新しい電子申告ソフトウェアの追加、PC環境での情報拡散を監視するサービスの提供など、中小企業や会計事務所が迅速にマイナンバーの安全管理措置に対応した環境の整備が行えるソリューションを提供していく予定という。
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