米EMCと米Cisco Systemsの合弁事業である米VCEの日本法人は2015年9月7日、ラック型のコンバージド(統合型)システム「VCE VxRack」に、VMware製の最新ソフトウェア「VMware EVO SDDC」を使ったシステムを追加し、2015年第4四半期から受注を開始すると発表した。ハイブリッドクラウドのための統合基盤をハードウェアとソフトウェアを一括して提供する。
追加するのは、米VMwareが2015年9月1日に発表したIaaS(Infrastructure as a Service)基盤構築用の最新ソフトウェア群「EVO SDDC(Software-Defined Data Center)」(旧称VMware EVO: RACK)を搭載する垂直統合機。EVO SDDCが持つ、ストレージからネットワークまでの自動化/管理機能を利用できるよう、VCEがハードウェアとソフトウェアを組み合わせ事前検証して提供する。
新システムでは、SDDCベースのIaaS基盤やVDI(Virtual Desktop Infrastructure)を短期間に構築できる。SDS(Software-Defined Storage)と独自のサーバーハードウェアにより、拡張性を確保する。統合型のライフサイクルマネジメント機能を提供する「VMware EVO SDDC Manager」が、ハードウェアとソフトウェアについて、導入時からアップグレードやパッチの適用までを管理する。
ワークロードの要件やIT環境が企業によって異なることから、VCEは、企業がアプリケーションごとに特有の環境に合わせてVxRackシステムに幅広い選択肢を用意する計画だ。