セキュリティベンダーのワンビは2015年10月2日、指紋センサーを備えたスマートフォンを社内の認証基盤と連携させる外部モジュール「OneBe TID 開発キット」を発表した。既存システム環境に大きな変更を加えることなく、多要素認証の仕組みを導入することができる。
指紋認証機能を備えたスマートフォンが増えている。ロック画面の解除やアプリ購入など“本人”であることを確実に証明するシーンにおいて、逐一パスコードを入力することなく、設定しておいた指先をセンサー部分にあてがうだけで対処できる。そうした機種のユーザーであれば、その便利さを肌身で感じていることだろう。
個人の生活の中で体験している“スマートな方法”を、企業システムにも持ち込めないものか。つまり、ルールがちがちで何かと面倒なID+パスワードを、スマホ+指紋スキャンで代替しつつ強固な認証基盤を構築できないものだろうか──。こうした声に応えるものとしてワンビが提供開始したのが「OneBe TID 開発キット」だ。
同製品は、Active Directory Federation Services(ADFS)やAzure Active Directory(Azure AD)、OpenAMなど、ユーザーがすでに利用している認証システムと連携する外部モジュール。既存認証システムとの連携を図るAPI、スマートフォン向けの認証用アプリ、クラウドで提供するSMSサーバーの3つで構成する。既存環境に大きな変更を加えることなく、認証基盤を強化し、ユーザーの利便性を高められる。
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指紋認証機能を搭載したiPhone(5s/6/6 Plusなど)ならびにAndroid端末(6.0以降)を対象とする。社内ユーザー認証向けの価格は、SDK初期費用が80万円、開発支援が20万円/月~、SMS通信ライセンス費用が1ユーザーあたり500円/月など。
ワンビ / スマートフォン / モバイルデバイス管理
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