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リンテック、グローバル展開の強化を視野にグループ共通のプライベートクラウドを整備へ

2015年11月11日(水)IT Leaders編集部

特殊素材に強みを持つ総合メーカーのリンテックは、SCM(サプライチェーンマネジメント)や会計などの基幹業務システムを稼働させる基盤を刷新する。従来のサイロ化した環境を見直し、業務プロセスや意思決定を最適化するのが狙い。製品が採用された日本オラクルが2015年11月11日に発表した。

 リンテックは、粘着性のある紙やフィルムを筆頭に、剥離紙や撥水紙といった特殊素材の開発・製造・販売を行う総合メーカー。昨今の業容拡大に伴い、アジア地域を中心にグローバル化を積極的に進めている。

 今後の成長を視野に、サプライチェーンの最適化や、実績に基づいた速やかな意思決定など経営管理体制を強化するには、システム面の見直しが欠かせないとの問題意識があった。業務用途ごとのシステムがサイロ化していたためだ。そこで同社は、事業拡大や環境変化に柔軟に対応できるグループ共通のIT基盤として、プライベートクラウド環境を構築することを決断した。

 SCMや会計など中核となるシステムのデータ処理基盤については、オラクルの「Oracle Exadata Database Machine」を採用。オンライントランザクション処理とバッチ処理、データウェアハウスといった他用途に使える点などを評価した。バックアップ用ストレージには「Oracle ZFS Storage ZS3-2」を選択した。

 すでに導入している「Oracle E-Business Suite」は今後、Exadata上に移行させる予定。将来的には、パブリッククラウドと連携させたハイブリッドクラウド環境の構築も検討しているという。

【プロジェクトの概要】
ユーザー名 リンテック
事業内容 紙やフィルムを中心とした特殊素材の製造・販売
導入システム 基幹業務システムを稼働させるIT基盤
導入目的 サプライチェーンや会計などの基幹業務システムを統合基盤で稼働させ、業務プロセスや意思決定の最適化を図る
主な利用製品 「Oracle Exadata Database Machine」(データ処理を中核とする垂直統合マシン)、「Oracle ZFS Storage ZS3-2」(ストレージ)

 

関連キーワード

製造 / Oracle / Exadata / リンテック / プライベートクラウド

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