ソフトウェア定義によるオブジェクトストレージを開発・販売するクラウディアンは2015年2月22日、同社製品「CLOUDIAN HyperStore」に対し、ファイル共有などを可能にするオプションを追加したと発表した。
「CLOUDIAN HyperStore」は、AWS(Amazon Web Services)のストレージサービスである「S3」のAPI(Application Programming Interface)に完全準拠したオブジェクトストレージ。今回、「HyperStore Connect for Files」と呼ぶオプションにより、ファイル共有のための業界標準プロトコルであるSMBと、NFS、FTPをサポートした。
このオプションにより、サードパーティのゲートウェイなしに直接ファイルにアクセスできるほか、複数拠点間でのファイル管理や分散配置、各ファイルへのロックなどが可能になる。利用企業にすれば、部門や拠点で分かれているファイル管理を、HyperStoreに統合することで、ファイルサーバーのサイロ化を解消できるとしている(図)。
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HyperStore Connector for Filesは、「File Access Point」と「Global View Manager」の2つのモジュールからなる。File Access Pointは、ファイルをオブジェクトに変換するためにクライアントが接続するサーバー。Global View Managerは、拠点間でファイルを分散共有するためのグローバルネームスペースとグローバルファイルロックを提供する。いずれもHyperStore 5.2版にプラグインできる。
HyperStore Connect for Filesは、2016年初旬より提供する予定である。