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コグニティブ技術で文書を効率的に電子化―キヤノンMJと日本IBM

2016年2月9日(火)IT Leaders編集部

キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)と日本IBMは2016年2月8日、文書を効率的に電子化する製品分野で協力することを発表した。両社は、コグニティブ(認知)技術をベースとしたソフトと手書き日本語OCR認識製品を組み合わせたデータキャプチャー製品を提供していく。金融、保険、製造、流通サービス、ヘルスケアなどの業界での文書管理業務の効率化やコンプライアンス対応を支援する。

 協業で提供するのは、日本語の手書き文字までも含めて、電子化、自動分類、キャプチャーを可能にする製品。申込書や請求書など紙文書帳票類の仕分けや、帳票からの入力処理にかかる時間と手作業を排除しながら、業務の正確性とスピードを確保できる。

 キヤノンMJの手書き日本語OCR認識製品「Rosetta-Stone-Components」と、日本IBMが提供する文書の入力・分類・検証・配信基盤製品「IBM Datacap」を、Rosetta-Stone-ComponentsのSDK(Software Development Kit)を活用して連携させる。

 Rosetta-Stone-Componentsは、キヤノンの日本語OCRエンジン。手書きや活字文字のOCR処理、スキャンした画像の補正や帳票の認識、インデックス入力などを自動化し、各業務フローごとにカスタマイズできる。紙文書の手作業による仕分けや入力作業を簡略化し標準化を可能にする。

 IBM Datacapは、膨大な書類の処理、手作業による分類とデータ入力、目視検証、保管の手間など、企業の書類業務の課題を解決するための基盤。特に、「同Insight Edition」は高度な画像処理、自然言語処理、機械学習のテクノロジーを併用することで、文書の分類と内容の自動的な把握を可能にする。様々な種類の文書のフォーマットと構造、ワード情報、数値情報の分析機能を含んでいる。

 両社は、金融、保険、製造、流通サービス、ヘルスケアなどの業界を対象に、各種申込書、契約書、画像、マルチメディアなどの、多様なフォーマットでの紙出力やデジタル文書の作成をともなう商取引の効率的な実施を支援するために、同連携製品の提供を開始する。

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キヤノンマーケティングジャパン / IBM

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