顧客との友好な関係を築き、ひいてはビジネスの成長に結び付ける上で、今や極めて重要な役割を担うのがモバイル向けのアプリケーションだ。もっとも、デバイスやOSのバリエーションが膨大なこともあって、アプリの品質を担保することは一筋縄ではいかない。開発・テストからリリース後のモニタリングまでを含めて、統合的なソリューションを提供しているのがHewlett Packard Enterprise (HPE) 。同社のデビッド・ランズバーグ(David Landsberg)氏に、企業が持つべき視点や具体的な製品の特徴について話を聞いた。
スマートフォンは今や、人々の生活の中にすっかり定着した。ある調査によると、モバイルユーザーの80%が朝起きて15分以内にスマートフォンを手にするそうだ。私はというと、目覚めるやいなや無意識のうちに手にしているし、寝る直前にもまた何らかの操作をしている。皆さんも似たりよったりではないだろうか。
HPEでMobile Centerのシニアプロダクトマネジャーを務めるデビッド・ランズバーグ(David Landsberg)氏こうした実状に照らしてみれば、企業にとっての顧客接点として絶対に見逃せないチャネルがスマートフォンだということは自明だろう。事実、既に多くの企業がモバイルファーストを旗印に取り組んでいる。自社ビジネスと関連付けたスマートフォンアプリを開発し、そこでいかにスマートな“ユーザーエクスペリエンス”を提供するかに躍起になっているのだ。「これはクールだ」と感じてもらえれば距離感はぐっと縮まり、得意客になってもらえる可能性が高まるばかりか、周囲にもどんどん薦めてくれる点も見逃せない。モバイルアプリは“企業の顔”といっても過言ではないのだ。
様々なICTが日々進化していることが「クールな体験」に磨きをかけている。例えばだが、航空会社の立場だとしたらこんなサービスが考えられる。自社便が運行する空港の近くで大規模な交通事故があったとしよう。すぐさま影響を受けそうな顧客を洗い出し「あなたが今いる場所から空港までの幹線道路で事故渋滞が発生しています。予約便に遅れないためには、以下に提示する迂回ルートを使うか、予定を30分繰り上げて早めに向かわれることをお薦めします」という注意喚起のメッセージをアプリを通じて配信するのだ。今のテクノロジーを持ってすれば難しいことではない。
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