日本ヒューレット・パッカードは2016年7月25日、分析機能を活用したIT部門向けのIT運用ソフトウェアとして、ハイブリッドアプリケーション性能をリアルタイムでダッシュボード表示する「HPE Operations Bridge(OpsBridge)」スイートの提供を開始したと発表した。
「HPE OpsBridge Suite」は、IT管理者に対し、リアルタイム情報の取得とアプリケーションの稼働状況の可視化、およびIT監視の機能を提供する。単一のダッシュボードからITインフラの管理状況を把握可能になる。クラウド経由で利用でき、さまざまなソースのデータを変換し、ITとビジネスのパフォーマンスの依存関係の可視化を図れるように支援する。
SQLデータベース分析基盤「HPE Vertica」と組み合わせることで、既存アプリケーションとクラウドネイティブアプリケーション、ハイブリッド環境を自動的に検索・監視・管理できるようにする。
Microsoft Azure、Amazon Web Services(AWS)、Dockerに加え、「HPE Helion OpenStack」やその他のOpenStackディストリビューションに対応している。既存ツールからITデータを統合することで、100種類以上のサードパーティ製統合ツールに対応し、IT管理プロセスの簡潔化を図れる。
タブレットにも対応しており、運用のニーズに応じてカスタマイズ可能だ。
ビッグデータ分析による自動相関機能を備えている。HPE Verticaを活用することで、システムイベントのロケーションをピンポイントで指し示し、その後のイベントの予測を支援するための過去データへの知見を提供可能だ。
SlackやHipChatなどのチャット製品と連携でき、修正措置や状況のアップデート、インシデントの作成、修正の自動化に対応している。
OpsBridgeは現在、単体製品として提供されており、包括的なクラウドサービス群である「HPE Helion Cloud Suite」と連携する。インフラストラクチャー管理ソフトウェアの「HPE OneView」との連携にも対応しており、インフラを包括的にカバーできる。