インターネットイニシアティブ(IIJ)と、L is Bは、2016年10月27日、働き方の改革を支援するソリューションの提供を発表した。「定時に帰る文化を創る」をコンセプトに、長時間労働の是正を促進する。
IIJとL is Bが開発した「direct Smart Working Solution(ダイレクト・スマートワーキングソリューション)」では、L is Bの提供するビジネスチャットシステム「direct」と、チャットボット技術を活用し、業務延長時間の見える化および、社員の業務PCを任意時刻にロックすることで、長時間労働の是正を促進する。
同システムを導入した場合、設定時刻になると、業務PCが自動的にロックされ、業務時間の延長申請を行うかどうかの確認ダイアログが表示される。延長申請を行うと、上長に承認申請が送られ、上長が承認することでPCのロックが解除される。
申請や承認のやりとりは、ソフトウェアを導入したPCやスマホアプリを導入したスマートデバイスで行える。チャットボットと、受信者がYes/Noなどの選択肢にワンアクションで回答できる「アクションスタンプ」を活用することで、最小限の操作で申請・承認できる。
本システムの開発にあたっては、実際に、従業員数約1万人の大手企業における試験運用を実施し、必要な機能の洗い出しや操作性の向上を図ったとしている。
価格は、システム利用料が年額25万円(税別、以下同様)となる。それに加えてサービス利用料が、PCロックと解除機能のみを提供する「ライトプラン」で1アカウント当たり月額480円。事前申請や残業指示、プッシュ通知による承認、スマートデバイス対応などが可能な「スタンダードプラン」で1アカウント当たり月額780円となる。IIJとL is Bは、販売目標として初年度50社の受注を目指す。