双日システムズは2016年11月7日、KDDIウェブコミュニケーションズが提供するクラウド電話API(Application Programming Interface)サービス「Twilio」とのデータ連携に、コーディング不要のEAIクラウドサービス「PolarisGate」が対応したと発表した。
「PolarisGate」と「Twilio」の連携により、専用機材(PBX)の構築は不要で、基幹システムやCRMと連携した音声通信が可能になる。ERPやCRMのアプリケーションにプログラム修正をせずに、短期間で安価に電話システムを追加できるようになる。
PolarisGateは、今までもクラウドメールサービスやクラウドファクスサービスとの連携に対応していたが、これらに加えて電話やSMSといった通信インフラを安価で短期間に提供可能になった。
クラウドで構築した通信インフラ基盤を用いることで、Webサービスの認証やインシデント発生時の発報への対応、キャンペーンといった一時的なインフラ拡張への対応などが可能になる。
具体的には、Web-API(Application Programming Interface)に対応したアダプターを用意しているため、パラメーターの設定だけで連携でき、基幹システムやCRMなどのプログラムの改修が不要になる。PolarisGateでは、コマンドラインの操作も可能なため、URL転送のためのコマンドラインツール「cURL」を用いて連携することもできる。
バッチ処理やインターバル処理、双方向の連携も可能だ。Twilioの電話・SMSの機能を時間指定で動作させられ、毎日決められた時間や一定の間隔で電話ができる。それらの応答履歴をデータベースやBIシステムに連携することも可能だ。アプリケーションからTwilioへ、Twilioからアプリケーションへデータを渡すこともできる。
いずれもクラウドサービスであるため、初期費用を抑えて導入できる。自社でのサーバーやソフトウェアのバージョンアップやバックアップなどの作業が不要になるので、運用コストの削減も図れる。
PolarisGateは、低価格で利用でき、ERPやCRMなどの各種アプリケーションとの連携モジュールを標準装備したEAIクラウドサービスである。
Twilioは、電話とインターネットをつなぐクラウドサービスだ。電話やSMSの受発信、音声の録音など、様々な機能を用意している。APIをWebサイトやアプリケーションなどに組み込むことで、簡単に電話機能を有したシステムを構築できる。