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コネクテッドカーやIoT機器に対するサイバー攻撃を防ぐ自立型セキュリティ製品を販売―アズジェント

2016年12月1日(木)杉田 悟(IT Leaders編集部)

いよいよ普及フェースに入ろうというIoT(Inetrnet of Things)だが、多くの企業が不安視するのがセキュリティ対策だ。時に人命にも係わるIoTでは、確固たるセキュリティ対策なしに、軽々に取り組むことは難しいと考える企業も少なくない。そのIoTのセキュリティ対策製品に強みを持つイスラエルのKarambaが、日本市場に本格参入した。アズジェントは2016年11月29日、Karamba Securityのコネクテッドカー用セキュリティ「Carwall」ならびに、IoT用セキュリティ「IoTwall」の取扱いを開始すると発表した。

 2016年6月、ネットワークにつながった防犯カメラを使った世界的な大規模DDos攻撃の存在を米Securi Securityが発表し、改めて無防備なIoTデバイスの危険性を世に知らしめた。それ以前には、走行中のコネクテッドカーをハッキングする実証実験の動画も公開されるなど、デジタル/IoT関連のセキュリティの危険性は様々なところで報告されている。

 IoTは、デバイス、エッジ、クラウド、通信など様々な層でのセキュリティ対策が必要となる。エッジからクラウドにかけてのセキュリティ対策については、従来のネットワークセキュリティやサーバーセキュリティの対策技術が有効である場合も多い。一方、デバイスに関しては組込み技術に拠るところが大きく、エンタープライズのセキュリティ技術では対応できない場合が多い。

 アズジェントが国内販売契約を結んだKarama Securityは、サイバーセキュリティ大国として知られるイスラエルの会社。特徴は、出来上がったシステムに外付けするのではなく、製品化の際に組込むところにある。IoTデバイスの製造過程で、電子制御ユニットそのものにセキュリティ設定を施すのだという。

Karambaの創設者兼CEO David Barzilai氏

 Karambaの創設者兼CEOであるDavid Barzilai氏は、「処理能力の限られた組込み先のIoTデバイスに特化したセキュリティ対策を施すため誤検知がなく、ソフトウェアのアップデートも必要ない」とそのメリットを語っている。また、軽量な組込みソフトのため、パフォーマンスへの影響が少なく、OSやCPUに依存しないのも強みだという。

 サービスは、コネクテッドカー専用の「Carwall」とIoTデバイス用の「IoTwall」を用意した。アズジェントは、機器メーカーに対して、組込みソフトとして両製品を販売していく方針だ。

 CarwallとIoTwallは、IoT(Internet of Things)ハードウェア/ソフトウェアを変更せずに、サイバー攻撃の防御を行うAutonomous(自動・自立型)IoTセキュリティ製品である。IoT機器の製造過程で、電子制御ユニット(ECU)そのものにセキュリティ設定を施すことにより誤検知を回避する。インメモリーハックなどの高度な攻撃にも対応可能だ。

 頻繁なアップデートは不要で、ECUの性能負荷や必要リソースが少なく動作時の負荷も軽い。リアルタイムのゼロデイ攻撃プロテクションを提供し、セキュリティリスクへの防御を支援する。

 自動車関連・電力・住宅・製造向けなど、様々なIoT機器メーカーは強固なセキュリティを確保できる。エンベッデッド(ECUに組み込む)形式のソフトウェアとして提供する。

 アズジェントはKarambaと販売契約を締結し、今後、共同で販売活動を実施していく。

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アズジェント / コネクテッドカー / イスラエル / エッジコンピューティング

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