米NVIDIAと輸送サプライヤーの独ZFは2017年1月4日(米国時間)、自動車・トラック、工場・農業・鉱業用の商用車両を対象とした、車載用AI(Artificial Intelligence:人工知能)コンピューター「NVIDIA DRIVE PX 2」をベースにした自動運転システム「ZF ProAI」を発表した。
自動運転システム「ZF ProAI」は、車載用AIコンピューター「DRIVE PX 2」の「AutoCruise」設定を利用し、自動車やトラックから、フォークリフトや運搬用車両など産業用途まで、様々な自動運転車両を構築できるようにする。車両が見て思考し、行動できるようになる。
具体的には、車両が周囲360度の視野を捕らえ、HDマップ上で自車の位置を特定して、交通上の安全な経路を見つけられるようにする。そのために、複数のカメラ、LiDAR、レーダーおよび超音波センサーからの入力情報を、センサーフュージョンというプロセスで処理する。
NVIDIAは、AI(Artificial Intelligence:人工知能)を利用することで交通災害や渋滞の削減を見込めるとしている。ZF ProAIは、2018年初めに実働用として提供を開始する予定だ。