日本オラクルは2017年1月30日、クラウドネイティブなセキュリティおよびID管理製品をIDaaS(Identity as a Service)として利用できる「Oracle Identity Cloud Service」の提供を開始した。
「Oracle Identity Cloud Service」は、オンプレミスとクラウドのハイブリッド環境、複数サービスが混在するマルチクラウド環境に対応し、アクセス管理の認証を強化できる。
ID管理製品「Oracle Identity Management」やActive Directoryの機能と連携して、利用者やグループなどのID情報を同期し、SAML 2.0を使用したSSO(Single Sign On)環境を容易に導入可能にする。SAML 2.0・SCIM・OAuth 2.0・OpenID Connectなどの標準規格に準拠している。
アプリケーションのアクセス管理の認証を強化することで、セキュリティリスクを低減できる。なりすまし発見・アラート・ブロッキング・行動履歴に基づく高度な認証などにより、管理者の権限をコントロール可能だ。パブリッククラウドサービス「Oracle Cloud」に備わるセキュリティ防御により、管理者アクセス範囲の限定・透過的なデータ暗号化・スキーマの分離などによる、多層のセキュリティ対策を施している。
Oracle Identity Cloud Serviceの価格は、「エンタープライズ・ユーザー」の場合が、1利用者当たり月額120円から(税別、以下同様。最少100利用者)で、B2B・B2C向けのライセンス「非エンタープライズ・ユーザー(非従業員)」の場合が、1利用者当たり月額2.4円(最少1000利用者)になる。