エンタープライズアプリケーションや仮想基盤などのサービスを提供する米SYSCOM USAは2017年3月22日、海外支店を多く持つ日本企業向けに、Microsoft Dynamics 365を基盤としたERPデータ収集・参照サービス「SYSCOM USA KRI Viewer」を発表した。提供は東京支店で2017年4月1日に開始する。
「SYSCOM USA KRI Viewer」は、様々な種類のERPパッケージからデータを抽出して本社で一元的にデータを参照できるサービスである。対象とするデータは、事業に悪影響をもたらす可能性のあるKRI(Key Risk Indicator)に基づくものを主としている。
リスクとなるデータを参照して、現地のデータを自動取得できる。海外のERPシステムに異常な値が生じた際に本社で予兆として捉え、早い段階からコーポレートガバナンスに則った対策を取れるようにする。
Microsoft Dynamics 365のビジネスアプリケーション基盤を用いている。従来のDynamics CRMや同AXなどの特長は維持したまま、ユーザーの要件に合わせた機能から利用を開始できる。規模の拡大に応じた柔軟な拡張も可能だ。
オプションには、現地システム状況の調査などを実施できる「アンケート調査パック(日・英)」、債権債務に関わる情報を扱う「財務リスクチェックパック」、製造と販売に関わる情報を扱う「在庫リスクチェックパック」、計画と実績に関わる情報を扱う「生産リスクチェックパック」、製造と購買に関わる情報を扱う「調達リスクチェックパック」がある。
SYSCOM USA KRI Viewerの参考価格は、初期費用(基本設定)が50万円からで、利用料がマネージャは月額1万5000円から、コネクターが月額5000円から。オプションは、財務リスクチェックパックが200万円から、在庫リスクチェックパックが300万円からなどになる。