NECは、企業や官公庁の基幹業務向けサーバー「NX7700x」シリーズに高度な「RAS(Reliability:信頼性、Availability:可用性、Serviceability:保守性、サービス性)」機能をサポートするマルチノードサーバーを2モデル追加した。出荷はいずれも2017年8月31日に開始する。
NECは、Xeonプロセッサーを搭載した基幹向けサーバー「NX7700x」シリーズの2Wayおよび1WayサーバーにRAS機能を搭載し、信頼性・可用性を向上させた。RAS機能は、軽障害を多発したCPUコアを自動的に除外し予備のCPUコアに切り替えるほか、メモリーの軽障害を多発する部分を自動的に除外する。
オペレーティング環境としてLinux、VMwareおよびWindowsをサポートし、「Oracle Database Standard Edition2」も利用可能なマルチノードモデル「NX7700x/A4012L-2D」(写真)「同A4012L-1D」に高度なRAS機能を搭載することで様々な規模の高信頼システムに対応する。
A4012L-2Dは、2ソケットのサーバーを最大2ノードまで、A4012L-1Dは1ソケットのサーバーを最大2ノードまで搭載可能だ。
同製品群を活用した製品・サービス基盤の強化や高可用Linux基盤へのマイグレーションサービスの提供も実施する。最長10年の保守に対応した「長期保守対応モデル」やCPUリソースの最適化が可能な「COPTモデル」を用意している。
NX7700xシリーズの価格は、A4012L-2Dが355万5000円(税別、以下同様)からで、A4012L-1Dが323万6000円からになる。
また、同製品群の特長を活かしたデータベースの基盤高速化製品のラインアップを強化する。米オラクルの最新データベース「Oracle Database 12c R2」を活用した「NEC Oracle Database高速化ソリューション」や、「Microsoft SQL Server」を活用した「NEC Microsoft SQL Server 高速化ソリューション」を発売する。各製品のクラウドサービス化対応も進める予定だという。
UNIXサーバー「NX7700i」シリーズでは、最新のItaniumプロセッサー9700番台を搭載した新製品を2017年度下半期から順次製品化する予定だ。