米Tableau Softwareは、簡単に情報を分析してビジュアル化し、共有することができるBI製品の「Tableau」で、最新版の「同10.3」をリリースした。データドリブンアラートとスマートリコメンデーションエンジンを追加し、データ接続も強化した。
「Tableau 10.3」では、分析での利用に適したデータの検出を簡潔にする機械学習アルゴリズムを備えた。新機能のデータドリブンアラートにより、主要指標の積極的な監視も可能になる。事前に設定したしきい値をデータが超えるとすぐに利用者に通知できる。アラートの設定は、通知を受けたいデータを指定することで簡単に行える。
表と結合したスマートリコメンデーション機能は、分析に利用するために適切なデータを簡単に見つけ出せるようになる。「Tableau Server」は、機械学習アルゴリズムを活用しながらデータソースの利用状況を集計して分析し、組織全体で利用頻度の高い表と対応する結合を推奨する。同機能により、分析に関係のあるデータベースの表を即座に特定しデータを組み合わせられる。
新たに6つのデータソースに対応し、全体として66のコネクターで75以上のデータソースへプログラミング不要で接続可能になった。例えば新しいPDFコネクターを使えば、クリック操作でPDF内の表をTableauに直接インポートできる。Amazon AthenaやServiceNow、MongoDB、Dropbox、Microsoft OneDriveなどのデータソースに対応したコネクターも追加した。
Tableau Onlineユーザーは、「Tableau Bridge」のベータ版を試用可能だ。Tableau Bridgeは、オンプレミスに保存されているデータをクラウドから直接利用できるようにする。オンプレミスのデータに安全なライブ接続を行うので、Tableau Onlineからライブクエリーを実行するためにデータを移動することが不要になる。