米Hyland Softwareは2017年6月21日、コンテンツ、プロセス、ケース(案件)を管理する単一の情報基盤「OnBase」に関して、日立製作所と販売代理店契約を締結したと発表した。OnBaseなどを活用した製品・サービスを提供し、金融機関における業務の最適化や変革を支援する。
「OnBase」は、コンテンツ・プロセス管理の課題解決を支援するECM(Enterprise Content Management)基盤である。ECM、ケース(案件)管理、BPM(Business Process Management)、記録管理およびキャプチャーを単一の基盤で管理できる。同じく同社が開発するエンタープライズ向けのファイル同期・共有製品「ShareBase」と連携すれば、業務ワークフローからの自動ファイル共有が可能になる。
ShareBaseは、組織内外のユーザーと安全にファイルを共有できる基盤で、「ハイランドクラウド」でホスティングする。Web上以外にもモバイルからのアクセス、ローカルのフォルダとも同期ができ、共同作業をより速くかつ効率良く行えるようにする。
発表した協業では、勘定系や情報系、営業店などにおけるシステム、ATMなどの製品を展開している日立およびパートナー製品・サービスと、ハイランドの製品を連携することで、ペーパーレス化による生産性向上、サイロ化の解消、技術・ビジネスの環境変化への即応を可能にする。
Hyland Softwareは、将来的には日立との業務提携を通じたアジア太平洋へのビジネス拡大も視野に入れているという。