シグマクシスは2017年7月21日、紙文書を撮影した画像から文字を読み取ってシステムに自動入力する機能を提供するクラウドサービス「ディープシグマDPA(Document Process Automation)」を発表、同日提供を開始した。ディープラーニング(深層学習)の応用に特化した専門会社であるUEIと共同で開発したサービスであり、レイアウト認識や文字認識にディープラーニングを活用する。価格は個別見積もり。
シグマクシスは、紙文書を撮影した画像から文字を読み取ってシステムに自動入力する機能を提供するクラウドサービス「ディープシグマDPA(Document Process Automation)」の提供を開始した。
文字を認識するための構成要素として、文書のレイアウト認識にUEIのディープラーニング画像認識モデルを使い、活字文字の認識にGoogle Cloud PlatformのGoogle Cloud Vision APIを使い、項目の補正にシグマクシスの辞書プログラムを使う。こうして読み取った文字をシステムに自動で入力するためのRPA(ロボットによる業務自動化)機能を組み合わせて提供する。
図1:ディープシグマDPAの概要(出典:シグマクシス)拡大画像表示
システムの構成にあたっては、各種の組み合わせパターンによる精度の検証を行い、もっとも精度が高いと確認された構成を採用したとしている。検証によると、レイアウト認識、文字認識、項目補正の全てのステップを通じて99%以上の精度をマークしており、一般に95%の精度にとどまる既存のOCR(光学文字認識)製品を上回る性能を実現しているという。
従来のOCR製品は、文字認識の精度は高いものの、書面レイアウトやデータ項目によっては限界がある。結果として、多くの企業でいまだに人手での入力作業が残っているという。これに対してディープシグマDPAは、数百枚のドキュメント画像データを学習させるだけでレイアウトを認識できるようになるため、様々な書類フォーマットに短期間かつ高精度で対応できるという。
ディープシグマDPAのサービスはクラウド型で提供する。初期導入時は、学習用データの受け渡しやコンサルティングなどを実施する。
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