さくらインターネットは2017年7月24日、IaaS型クラウドサービス「さくらのVPS」を強化し、サーバー作成完了後の初回起動時に任意の内容を記述したスクリプトを実行できる新機能「スタートアップスクリプト」の提供を開始した。パッケージのインストールや各種設定作業を自動化できる。
さくらインターネットがあらかじめ提供するスクリプトが使えるほか、ユーザーが自前で作成した任意のスクリプトを実行できる。スタートアップスクリプトの作成と編集は、「さくらのVPS」のコントロールパネルから行える。
スタートアップスクリプトの機能は、VPSの上位サービスに当たるサービスで、複数サーバーによるLANの構築もできる「さくらのクラウド」で提供済み。今回、ユーザーの要望に応える形で、さくらのVPSでも提供することになったという。
スタートアップスクリプトは、無料で利用できる。利用条件として、さくらのVPSの「v4」(2014年11月27日以降のプランで申し込んだサーバー)が必要。さくらのVPSの価格(税込み)は、最安価プラン「512MB」(CPUは仮想1コア、ストレージはSSD 20GB)で月額685円(初期費用は1080円)など。
さくらインターネットが用意している「パブリックスクリプト」は全14種で以下の通り。
スクリプト名 | 概要 |
CentOS_yum-update | CentOSにてパッケージをアップデートする |
CentOS_ownCloud | CentOSにてownCloudをセットアップする |
CentOS_LAMP | CentOSにてApache/MySQL/PHPをセットアップする |
CentOS_Redmine | CentOSにてRedmineをセットアップする |
CentOS_ZabbixServer3.0 | CentOSにてZabbixServer3.0をセットアップする |
CentOS_ZabbixAgent3.0 | CentOSにてZabbixAgent-3.0をセットアップする |
CentOS_SiteGuardLite-Apache | CentOSにてSiteGuardLite-Apacheをセットアップする |
CentOS_vuls | CentOSにてVulsをセットアップする |
CentOS_WordPress | CentOSにてWordPressをセットアップする |
CentOS_GNOME-XRDP | CentOSにてGNOME-XRDPをセットアップする |
CentOS_Jenkins | CentOSにてJenkinsをセットアップする |
CentOS_DockerCompose | CentOSにてDockerおよびDockerComposeをセットアップする |
Ubuntu_DockerCompose | UbuntuにてDockerおよびDockerComposeをセットアップする |
Ubuntu_ufw | Ubuntuにてiptablesを停止し、ufwをセットアップする |