NECは2017年8月7日、2020年の国内電力市場での発送電分離に対応するために、米サクラメント電力公社(SMUD)、米SpaceTime Insightとともに、電力事業者を対象にしたスマートエネルギー製品の提供を開始した。
先進的な技術と長年の電力事業者向けITシステム導入実績を持つSMUDの公益電力事業者としての専門性と、複数の大手電力会社への導入実績を持つSpaceTime製の可視化・分析アプリケーションなどを、NECがICT技術を活用してパッケージ化して、電力事業者の様々な課題に対応する製品として提供する。
まず日本国内で電力事業者向けに、運用の効率性を高める「設備管理高度化ソリューション」の提供を開始し、その後、電力小売事業者向けにも、分散電源やエネルギーマネージメントなどを組み合わせた、エネルギー利用を効率化する製品を提供する予定だ。2019年度からはAPACやグローバルマーケットにも展開する予定だとしている。
NEC、SMUD、SpaceTimeの3社は、2015年に協業を開始し、日本をはじめAPAC、米国市場をターゲットにしたビジネス展開を検討してきたという。