ディープラーニング技術を開発するABEJAと日本RA(NRA)は2017年8月21日、ABEJAが開発・提供する「ABEJA Platform for Retail」の認証強化を目的とし、NRAが開発・提供する「NRA-PKIクライアント証明書」を導入することで合意したと発表した。
ABEJAは、蓄積されたビックデータから、人間の手を介さずにそのデータを適切に表現する特徴を自動的に見つけ出す「ディープラーニング」を活用した解析基盤「ABEJA Platform」を提供している。また、ディープラーニングを活用し実店舗における様々な情報を収集・解析・可視化する「ABEJA Platform for Retail」も提供している。
NRAは、インスパイア、大塚商会、オービックビジネスコンサルタント、サイバートラスト、サイボウズの5社で発足した、クライアント証明書の管理機能をSaaS提供するベンチャー。
今回、ABEJA Platform for Retailのセキュリティ機能を強化するために、認証セキュリティに特化した技術を持つNRAと協業することにした。
NRAとABEJAは認証対策に関するノウハウの提供および技術支援を行い、両社間で案件協力やマーケティング活動を開始するとしている。ABEJAは、初年度200社への導入を目標にする。
NRA-PKIクライアント証明書は、アクセスを許可した利用者端末へネットワークを通じて配付・インストールされるため、紛失のリスクを低減しつつID・パスワードの管理を不要にでき、簡潔で安全なログインを可能にする。