ウインドリバーは2017年8月28日、組み込み用途に向けたリアルタイムOS「VxWorks」の新版で、8月末に提供するバージョンでの強化点を説明した。新版では、オプションの適用によって、IoTセンサーの監視データが条件を満たした際に通知して制御する、といったエッジでの処理を、容易に実現できるようになった。
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VxWorksの新版では、ストリームデータをリアルタイムに解析するエンジンソフト「AXON Predict Analytics」をオプションとして用意した。JavaScriptで書かれたデータ解析エンジンであり、VxWorks上に新たに用意したJavaScript実行環境(Node.js)の上で動作する。
監視ルールはJavaScriptで記述する。監視データがルール条件に合致した場合は、その旨を通知してくれる。別途アプリケーションを開発することによって、監視ルールに合致したというイベントをトリガーに、監視対象を制御するプログラムを実行させられる。
AXON Predict Analyticsを使うことのメリットは、監視データを参照し、条件に合致するかどうかを判定する処理を、簡単に実装できること。この目的のために標準化したフレームワーク(ソフトウェア開発部品)であり、別途C/C++などで1から処理を記述する必要がない。