富士通は2017年11月8日、基幹PCサーバー「FUJITSU Server PRIMEQUEST」で、最新のサーバー向けプロセッサ「インテルXeonスケーラブル・プロセッサー」を搭載した「PRIMEQUEST 3000」シリーズを発表、同日販売を開始した。2017年12月5日から出荷する。価格(税別)は、エントリーモデルの最小構成価格で450万円から。
PRIMEQUEST 3000シリーズは、1CPU当たり最大28コアの最新プロセッサを採用し、最大8CPU(224コア)を搭載する。メモリーは最大12TBまで拡張可能だ。NVMe規格のSSDを最大32TB搭載できるので、ストレージI/O性能を要求する大規模データベースなどにも向く。販売目標は、2021年3月末までにグローバルで2500台。
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部品点数を絞り込んだ。これにより、質量を従来比で最大約30%削減した。きょう体サイズは従来の10Uから7Uへと小型化した。CPUの消費電力が増えたにも関わらず、従来と同等以下の全体消費電力を達成した。
具体的には、動作周波数2.5GHz、3次キャッシュ38.5MBの性能を持つ「インテルXeon Platinum 8180Mプロセッサー」を最大8CPU(224コア)まで搭載する。エンタープライズモデル「PRIMEQUEST 3800E」は、従来モデル「PRIMEQUEST 2800E3」と比べて、計算性能を最大で約50%向上させ、アプリケーション実行性能を最大で約30%向上させた。
NVMe SSDは、最大32TBまで搭載できる。これをデータベースのキャッシュに利用することで、大規模データベースへのアクセス性能を向上させられる。膨大なデータの分析・解析業務などのデータ利活用ニーズに対応できる。
筐体は、予備システムボードのリカバリー性能を強化した。故障発生から復旧にかかる時間を短縮した。
モデル名 | CPU/コア数/PCIスロット | 最小構成価格(税別) |
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PRIMEQUEST 3400S Lite | 最大2CPU/56コア/18スロット | 450万円から |
PRIMEQUEST 3400S | 最大4CPU/112コア/18スロット | 450万円から |
PRIMEQUEST 3400E | 最大4CPU/112コア/56スロット | 1380万円から |
PRIMEQUEST 3800E | 最大8CPU/224コア/56スロット | 2380万円から |
PRIMEQUEST 3400L (最長10年保守) |
最大4CPU/112コア/56スロット | 1790万円から |
PRIMEQUEST 3800L (最長10年保守) |
最大8CPU/224コア/56スロット | 3010万円から |