カナダのBlackBerry(旧RIM:Research in Motion)は、新たに富士ソフトおよび日立産業制御ソリューションズの2社が同社の組み込みソフト向けパートナープログラムに参加したことを受けて、主に自動車向けの組み込みセキュリティ戦略を紹介した。
2010年前後、欧米ではエグゼクティブの象徴とされ、多くのビジネスマンに愛用されたBlackBerry。最盛期にはスマートフォンとして世界で2位のシェアを誇った同社の端末はしかし、iPhoneやAndroid端末の登場により隅に追いやられ、そのシェアは激減していった。現在、携帯端末の開発からは撤退、かろうじてODM(委託生産)製品が市場に残っている。
セキュリティ対策に活路
そのBlackBerryが活路を見出したのが、セキュリティ対策だ。もともとBlackBerryがビジネスマンに支持された大きな理由のひとつがセキュリティの高さだった。そのノウハウを活用して、エンタープライズのモバイル利用におけるセキュリティ対策ソリューションに軸足を移した。現在では、幅広い分野をカバーするセキュリティ対策ソリューションを提供している。
(図1)BlackBerryのソフトウェアの提供範囲拡大画像表示
その中のひとつとして今回紹介されたのが、自動車向けソリューション。RIM時代の2010年にハーマン・インターナショナルから事業譲受したQNXの組み込みソフトウェア技術が生かされたBlackBerry QNX製品群だ。
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