デルとEMCジャパンは2017年11月28日、Microsoft Azureをオンプレミス環境で使えるシステム製品「Dell EMC Cloud for Microsoft Azure Stack」を発表した。自社のデータセンターでAzureの各サービスを利用できるようになる。2017年12月に提供開始する。価格は個別見積もり。
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Microsoft Azure Stackは、パブリッククラウドサービスのMicrosoft Azureと同等の機能を提供するプライベートクラウド運用ソフトである。同ソフトを使うことで、自社データセンターなどのオンプレミス環境を、あたかもMicrosoft Azureかのように利用できる。クラウドとオンプレミスを混在させたハイブリッドクラウドを運用しやすくなる。
デルとEMCジャパンが提供するMicrosoft Azure Stackのシステム製品の特徴の1つは、最新のCPUを採用したことである。Intel Xeonスケーラブルプロセッサを搭載した、14世代の「Dell EMC PowerEdge」を基盤として使っている。1世代前のPCサーバーと比較して、収容できる仮想マシン数が最大で2.5倍に増えたという。
デルとEMCジャパンの製品群を組み合わせることで、プライベートクラウド環境を、より使いやすくできるとしている。例えば、「Dell EMC CloudLink SecureVM」との連携により、Azureインスタンス単位でデータを暗号化できる。「Dell EMC OpenManage」を使うと、コンポーネントのライフサイクル管理によって運用を簡素化できる。
PaaSサービスの「Pivotal Cloud Foundry」を使うと、クラウドアプリケーションの開発と展開を効率化できる。ストレージの「Dell EMC Avamar」および「Data Domain」を使えば、重複排除バックアップ/リカバリ機能を利用できる。