伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2017年12月5日、基幹系システムを稼働させる用途に特化したIaaS型クラウドサービス「CUVICmc2」の上で、Linuxの選択肢の1つとして「SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applications」(SUSE Linux for SAP)を提供すると発表した。
SUSE Linux Enterprise Serverは、ミッションクリティカルなシステム向けに開発された、LinuxベースのOSである。SUSE Linux for SAPは、SUSE Linux Enterpriseをベースに、独SAPのインメモリデータベースであるSAP HANAを稼働させるために性能の最適化や可用性などの機能が強化されたエディションに当たる。運用の自動化や障害時のダウンタイムの短縮化が図られている。
CTCのCUVICmc2は、基幹系システムを動作させる用途に特化したIaaS型クラウドサービスである。性能に対する保証、セキュリティ、実使用量に応じた従量課金といった特徴を備える。今回新たに、SUSE Linux for SAPを月額課金型で提供するメニューを追加した。SUSE Linux for SAPについては、障害対応や対策を含めた一元的なサポート窓口を提供する。
CTCでは、CUVICmc2上でのSUSE Linuxを使ったSAP S/4HANAの構築と運用について、既にサービス提供の実績がある。今回、ユーザーが利用するシステムの更なる安定稼働、運用におけるコスト削減、業務の効率化、などを目的に、SUSE Linux for SAPの取り扱いを開始した。
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