[新製品・サービス]
シスコ、1万円強で買える企業向け無線LANアクセスポイント「Cisco WAP125」
2018年1月17日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)
シスコシステムズは2018年1月17日、社員100人以下の中小企業に向けて日本語化と低価格化を前面に打ち出したネットワーク機器のブランド「Cisco Start」の近況を報告した。新製品として、無線LANアクセスポイントのエントリーモデル「Cisco WAP125」を「1万円を少し超えるくらいの価格」(同社)で販売する。
シスコシステムズは、Cisco Startブランドの新製品として、無線LANアクセスポイントの最安価モデルを刷新した。現行の最安価モデル「Cisco WAP131」(IEEE802.11n対応)の後継としてCisco WAP125(IEEE802.11ac対応)を用意した。現行のCisco WAP131の価格(税込み)はNTTレゾナントのオンラインショップ「NTT-X Store」で1万5800円だが、後継モデルのCisco WAP125はこれよりも安価になる。
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Cisco WAP125は、スタンドアロンで利用可能な無線LANアクセスポイントである。価格を抑えているが、個人向けの製品とは異なり、複数のSSIDを運用できるほか、ゲスト用の接続画面を出せるなど、法人の用途に向いた機能群を備える。同社のネットワーク管理ツールを用いて他のネットワーク機器と合わせて統合管理することもできる。
説明会では、Cisco Startブランドの売上推移なども報告した。Cisco Startは2015年9月に開始したブランドであり、2016年度(2015年8月~2016年7月)と比べて2017年度(2016年8月~2017年7月)の売上は2.37倍に増えた。4万円台のスイッチ機器の追加といった製品ラインアップの拡大や、顧客層の広がりなどが売上を牽引した。
顧客層は、売上の43%は社員100人以下の中小企業、売上の42%は社員101人~1000人の中堅企業、売上の15%は社員1000人以上の大企業である。まずは、社員101人~1000人の中堅企業の市場において売上が伸び、最近では社員100人前後の企業が増えてきたという。社員1000人以上の大企業も一定のボリュームを形成している。
典型的な導入ケースは、個人向けの製品の置き換えである。これまで個人向けの製品を自力で導入してきたユーザーが、企業向けの機能が必要になってCisco Start製品を導入しているという。