日本ユニシスは2018年2月6日、Microsoft Azure上に仮想デスクトップ環境(Citrix XenApp/XenDesktop)を構築し、運用サービスも含めて提供する「Citrix on Azure運営サービス」(CoA運営サービス)を発表した。2018年4月1日から提供する。利用料金は、ターミナルサービス型で500人の場合に1ユーザーあたり月額4000円程度。
拡大画像表示
Citrix on Azure運営サービスは、DaaS(デスクトップアズアサービス)の1つである。パブリッククラウドサービスであるMicrosoft Azureの上に、ユーザー企業に成り代わって仮想デスクトップ環境を構築し、これを月額制のクラウドサービスとして提供する。仮想デスクトップを実現するミドルウェアとして、米Citrix SystemsのXenApp/XenDesktopを使う。
仮想デスクトップの形態は、VDI(デスクトップ仮想化)型と、RDS(Remote Desktop Services)型のいずれも可能である。VDIは、独立した個々の仮想マシンごとにWindows 10をインストールし、これらをユーザーに使わせる。RDSは、Windows Server 2012R2/2016を複数ユーザーで共有し、RDSが提供する仮想的なデスクトップ画面をユーザーに使わせる。
仮想デスクトップ環境の運用サービスも含めて提供する。例えば、仮想デスクトップの雛形として利用するマスターVMへのパッチの適用やバージョン管理、ユーザーの追加など、これまでユーザー企業の情報システム部門が担っていたシステム運用作業をサービスとして提供する。
Citrix on Azure運営サービスの月額費用には、Azureの使用料とXenApp/XenDesktopの使用料が含まれる。このため、ユーザーは別途これらのライセンス料金を払う必要がない。一方、クライアント環境のOSライセンス(RDSのCALや、VDIのWindows 10)は、別途用意する必要がある。XenApp/XenDesktopのライセンスを既に持っている場合は、ライセンスを持ち込むことも可能である。