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ファイル無害化にZIP暗号化を追加、プロットがファイル転送サーバーに新版

2018年3月1日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

プロットは2018年3月1日、インターネットと社内LANのような異なるネットワーク間で安全にファイルをやり取りするためのファイル転送サーバー「Smooth Fileネットワーク分離モデル」を強化すると発表した。サーバー上でファイルをパスワード付きZIPファイルに自動変換する機能を追加した新バージョンを2018年5月末に販売する。

 プロットの「Smooth Fileネットワーク分離モデル」は、異なるネットワーク間で安全にファイルをやり取りできるファイル転送サーバーである。インターネットから入手したファイルを情報系LANからSmooth Fileに送信し、これを基幹系LANからダウンロードして使う、といった使い方ができる。

図1●Smooth Fileネットワーク分離モデルに追加したZIP暗号化機能の概要(出所:プロット)図1:Smooth Fileネットワーク分離モデルに追加したZIP暗号化機能の概要(出典:プロット)
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 最大の特徴は、やり取りするファイルを無害化できることである。具体的には、Office文書ファイル(Word、Excel、PowerPoint)や一太郎ファイルからマクロスクリプトを除去して、これらのファイルを開いた時に不正なコードが実行されてしまうことを防ぐ。さらに、PDFからJavaScriptを除去したり、画像ファイルからメタ情報を除去したりできる。

 新版では、ファイルをやり取りする際に、サーバー上で自動的にパスワード付きのZIPファイルに変換する機能を追加した。ファイルを社外に持ち出すケースなどに利用できる。暗号化済みのZIPファイルをインターネット経由でダウンロードし、あらかじめ知っているパスワードで暗号化を解除してファイルを取り出す運用ができる。エンドツーエンドではなくサーバー上で暗号化処理を実施することから、サーバー上では、暗号化前のファイルの内容を把握できる。

 新版ではまた、無害化前のファイルの原本を保管する原本管理機能を追加する。また、ファイルをサーバーに送信して登録する際のユーザー負荷を軽減するため、ドラッグ&ドロップ操作でファイルを移動できるユーザーインタフェースを追加する。

 価格(税込み)は、物理アプライアンスが86万4000円(200Gバイト)から、仮想アプライアンスが64万8000円(200Gバイト)から。

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